2006年10月24日

オスカー・ピーターソン・プラス・ワン

子どもの友だちたちからは「おじさん」と呼ばれるe-uedaだが、確かにおじさんである。二児の父を誰もお兄さんとは呼べまい。とは言ってもこれは敬称であり、消極的なニュアンスは特にない。

しかし、「オヤジ」や「オッサン」と呼ばれたら(思われたら)どうだろう。なにかネガティブイメージが漂うが、e-uedaにしたら、これはある意味、名誉なことである。今日は確実にオッサンJAZZともいえる、オスカー・ピーターソン・プラス・ワンを紹介しよう。

oscar_troi_plus_one.jpgこのアルバムに手を出したのは、トランペットのワンホーンものが聴きたいというだけの理由だった。なにしろオスカーのトリオをバックにしたトランペットのワンホーンなんて、贅沢なことこの上ない。

しかし、期待して聞き始めると、うわぁ、何じゃこりゃ!一曲目からハーマン・ミュートをワウワウいわせて、クラーク・テリーがこれでもかといわんばかりに「スウィング」している!オスカーも「ナイト・トレイン」の比じゃないほど、容赦なくアーシーなブルースを弾きまくっている!

5曲目「Mumbles」や10曲目「Incoherent Blues」はテリーのボーカルが入っているのだが、このスキャットというか唸り声が、脂ギトギトである。娘がいたら確実に「お父さん、恥ずかしいから止めてよ!」と制止されるだろう。さすがにe-uedaもこれだけは飛ばす。

でも、ただのオッサンじゃ終わらないのがこの4人衆。2曲目「Jim」なんか、明るさの中の切なさみたいな、人生を生き抜いてきた大人だけがかもし出せる雰囲気がある。4曲目「Roundalay」はシリアスである種の凄みさえ感じさせる。漫画チックなオヤジが、急に劇画タッチに変身したかのようである。

とはいっても、全体としてはゴキゲンなブルース & スウィングが目白押しだ。オッサンはいつも明るく、笑いあり、時に頼りがいがあり、滅多に見せないが涙もある。存在自体が人生を豊かに生きてきた証しである「オッサン」。自分の子どもが成人するくらいには、e-uedaも名誉ある「オッサン」の称号をいただけるだろうか。

Oscar Peterson Trio Plus One / Oscar Peterson Trio & Clark Terry
1. Brotherhood of Man
2. Jim
3. Blues for Smedley
4. Roundalay
5. Mumbles
6. Mack the Knife
7. They Didn't Believe Me
8. Squeaky's Blues
9. I Want a Little Girl
10. Incoherent Blues
(1964)

Posted by e-ueda at 2006年10月24日 00:04