2006年06月05日

チェット・ベイカーを聴く

「Chet Baker Sings」を購入して以来、チェットに注目している。
「Sings」はたいへん素晴らしいアルバムで、ボーカルとトランペットのバランスが絶妙。明るさと哀愁のブレンドも絶妙である。

最初聴いたときは、小さな音で流して聞いてしまい、パンチ力なし、主張なし、やる気なしに感じてしまった。しかし、あらためて大き目の音で聴いてみるとどうだろう、録音状態の良さも手伝って、チェットの歌声とペットの音がすごくリアルに迫ってくる。まるでチェット自身が自分の隣で自分のために演奏してくれているようで、とても心温まるものに感じるようになった。以来、e-uedaの愛聴盤となっている。

それで次に手を出したのが「Chet」というアルバムで、ビル・エバンスとの競演盤である。ボーカルはない。悪くはないがちょっと暗すぎる。きっとビル・エバンスの仕業だろう。一曲目からマイルス・デイビスの「Kind of Blue」の「Blue in Green」を思わせる静かなイントロ。こんなに暗くなくてもいいのに。ただ、体がぐったり疲れているときは、さりげなく流しておくといい感じだ。でもそういう時くらいしか聴く機会がない。

もっと明るくて、ボーカルが中心の方がいいなと思い、「It Could Happen to You」を買ったのだが、今度は明るすぎる。悪くはないがちょっと狙いすぎ、というところだ。

もう少しチェットを追ってみようと思うが、結局ベストは「Chet Baker Sings」だなんていうオチになるかもしれない。

Posted by e-ueda at 2006年06月05日 20:40