5月に入って Debian の次期版 Sarge がパッケージフリーズとなり、30日に正式リリースとなる旨、アナウンスがあった。思えば去年の今ごろ、Sarge がもうそろそろリリースされると騒がれていたが、とうとう一年経っての大難産。リリース日は待ち遠しいし、武藤氏のDebian本も楽しみだ。それにしても、Debian のリリースプロセスは何とかならないのだろうか。
Debianの産みの親 Ian Murdock 氏でさえ、「商用プロバイダの観点からすれば問題だ。組織化されていなかっったり、リリースサイクルやロードマップが明確に予測できないものに頼っていると、ビジネスが非常に難しくなる」と語っているほどだ。Linuxは基本的にサーバーOSで、ホビー用途はもとより本格的なビジネス用途に堪えるものでなければならないわけだから、決まったリリースサイクルがあってしかるべきだろう。
いくら優れたディストリビューションでも、このリリース間隔の長さとプロセスの曖昧さからみると、自分自身、業務において「Debianでやらせてください」と言える確信は抱けない。単純なメールサーバーやウェブサーバーならいいが、進歩の著しい先進分野については心もとない。それなら testing リリースを使えという方もおられるかもしれないが、そうするとFedoraと大して変わらなくなってしまう。情報量が多い分、Fedoraの方がリーズナブルかもしれない。Debianは いつまでも技術者の自己満足的用途にとどまるのだろうか。
Posted by e-ueda at 2005年05月21日 23:18